施工管理は「離職率が高いからやめとけ」と言われる事あると思います。
しかし実際に離職率がどれくらいなのか知っている人はどれくらいいるのでしょうか?
もしかしたら建設業をやめて選んだ先はもっと離職率の高い業界かもしれません。
では実際の離職率を見て本当に他業種の方が良い業界なのか確認していきましょう。
建設業の3年目までの離職率と他の業界との比較
建設業の離職率と他の業界との離職率の比較してみました。
調査業種 | 3年目までの離職率 |
宿泊業、飲食サービス業 | 51.46% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 46.50% |
教育学習支援業 | 45.63% |
医療、福祉 | 38.62% |
小売業 | 37.39% |
不動産、賃貸業 | 34.50% |
学術研究、技術サービス | 31.56% |
サービス業 | 31.14% |
建設業 | 28.01% |
卸売業 | 27.72% |
情報通信業 | 27.39% |
製造業 | 18.95% |
電気、ガス、水道事業 | 11.12% |
確かに製造業や電気インフラよりは離職率高いですが
サービス業や飲食よりは低くIT関係とはそんなに変わらない結果となりました。
離職率を気にするのであれば職業の幅は結構狭まりますね。
建設業界は「やめとけ」「地獄」と言われる理由
建設業界はなぜやめておけと言われるのでしょうか
一般的には以下の様な事が言われています。
- 3K
- 労働時間が長い
- 休みが少ない
- 残業が付かない
- 人間関係で苦労する
これらの事が理由でやめておけと言われることが多いです。
しかしこれらの事もちゃんと理解して働けばあまり辛くないのが中にいる私の主観です。
これらの内容を詳しく解説した記事を作成しました。
施工管理の求人が多い理由
施工管理の求人が多い理由は業界を去る方が多く、入職者が少ないからです。
なぜ業界を去る方が多いかと言うと単純に仕事がきつく転職する方が多いだけではなく
業界全体の高齢化が進んでいるからです。業界全体の平均年齢が高く高齢の技術者が辞めていくケースが多くあります。
しかし逆説的に考えると業界に入る若手はチャンスが大きいと言えるでしょう。
技術者の減少で業界全体が技術者を求めています。しかし建物はどんどん壊れていき直す必要があり仕事は減っていかず増える一方です。
これから業界に入る方はいいポジションで働くことができるでしょう。
ブラック企業を見分ける方法
建設業界全体としては悪くない面も多いですが、個々の企業によっては「ブラックな働き方」を強いる会社も存在します。そこで、どのようにブラック企業を見分けるのか、その方法についていくつか紹介します。多角的な視点で見ることが重要です。それぞれの観点からしっかりと確認し、注意深く判断することで、ブラック企業を避け、健全な職場環境を選びましょう。
1. 会社の規模を見る
以下の点を確認することで、ブラック企業を見分ける手助けになります。
- 内部統制の徹底: 会社の規模が大きいほど、労働基準法やコンプライアンスの遵守が徹底されていることが多いです。特に大企業では、法令遵守が社内で明文化され、従業員に対して十分に教育が行われています。また、定期的に労働環境のチェックが行われ、内部監査も実施されていることが多く、労働者の権利が守られやすいです。
- 有給休暇の取得状況: 有給休暇の取得や残業時間に対する管理が厳格に行われているかどうかを確認しましょう。有給休暇の取得率が高い企業は、労働者の休息を重視しており、健全な職場環境である可能性が高いです。また、有給を申請しやすい雰囲気があるかどうか、上司や同僚が有給を取るのを促しているかも重要なポイントです。
- 働き方改革: 仕事時間を短縮するような取り組みが行われているかどうかも大切です。忙しい時にしっかり働き、休む時にはしっかりと休める環境が整っていることが重要です。例えば、フレックスタイム制やリモートワークの導入など、柔軟な働き方を推進している企業は、従業員のワークライフバランスに配慮していると考えられます。
- 福利厚生や研修制度の充実: 福利厚生や社内のキャリアアップ研修、資格取得支援などが整備されていることも確認しましょう。これにより社員の成長が促進され、安心して働ける職場を選ぶ手助けとなります。例えば、健康診断やメンタルヘルスケアの提供、住宅手当や家族手当の支給といった福利厚生が充実している企業は、従業員の健康や生活の質を重視しています。
2. 元請けか下請けかを確認する
元請け企業に近いほど労働環境は良好であることが多いです。以下の点を確認しましょう。
- 業務内容の確認: 元請け企業はプロジェクト全体の指揮を執る立場にあり、比較的余裕を持ってスケジュールを管理することができます。そのため、無理な要求が少なく、労働環境が整っています。元請け企業で働く場合、プロジェクトの進捗をコントロールする立場にあるため、業務の計画性が高く、過度なプレッシャーがかかることが少ないです。
- 大手企業の実態確認: 大手企業が必ずしも元請け仕事をしているとは限りません。大手メーカーでも下請け業務が多いことがあります。企業の具体的な業務内容を十分に確認することが重要です。特に、業務内容の大半が下請けである場合、その企業の労働環境が厳しいことが多いため注意が必要です。
- 下請け業務のリスク: 下請け業務が多い企業では、プロジェクトごとの納期が厳しく設定されることがあり、その結果として過度な残業や無理な作業スケジュールが発生しやすいです。こうしたリスクを避けるために、企業の業務形態を事前に調べておくことが求められます。また、下請けが多い企業では、元請けからの突然の仕様変更や要求に対応しなければならないことも多く、これが負担となることがあります。
3. 業界の特徴を理解する
業界特有の慣習やスケジュールの厳しさを理解することも重要です。
- 後から入る業者の負担: 業界によっては、後から現場に入る業者に負担が集中することがあります。例えば、内装業者は他の作業工程の遅れに影響を受けやすく、徹夜で作業を強いられることが多いです。特に工期の末期に突入すると、内装業者が最も大きな負担を強いられることが多く、これはスケジュールの乱れが全て彼らにしわ寄せされるためです。
- 業界ごとの働き方: 内装業者や電気業者などはスケジュールの押しがちな現場で、過酷な労働を強いられることがあります。業界ごとの労働環境の違いについて事前に情報を集めることで、適した働き方ができる業界を選ぶ手助けになります。例えば、土木工事や基礎工事など、比較的工程の初期段階で行われる作業を行う業者は、後の工程に追われることが少ないため、比較的労働環境が安定している場合が多いです。
- 働き方改革の進捗: 業界全体として働き方改革を進めている場合もありますが、まだ徹底されていない部分も多いため、慎重に選ぶことが重要です。例えば、大手のゼネコンでは働き方改革の一環として週休2日制を導入するなどの動きが見られますが、現場によっては依然として長時間労働が続くこともあります。業界全体の改革の進捗状況を見極めることも重要です。
4. 会社の口コミを確認する
転職が決まりかけているが、その会社に不安がある場合は、口コミを確認することが有効です。
- 口コミサイトの活用: 「転職会議」などの口コミサイトを利用して、社員の実際の声を確認しましょう。これにより、求人票には載っていないリアルな情報を得ることができます。特に、残業時間や職場の雰囲気、上司との人間関係についての情報は口コミでしか得られないことが多いため、これらの情報をしっかりと確認することが重要です。
- 情報の正確性の確認: 口コミを見る際には、一部の極端な意見に惑わされず、全体的な傾向を読み取ることが大切です。否定的な意見が多い場合、その理由を詳しく確認しましょう。例えば、一部のプロジェクトに限った問題なのか、それとも会社全体の風土に根付いた問題なのかを見極めることが重要です。
- 追加情報の収集: 転職サイトの口コミに加えて、SNSやブログなどで企業に関する情報を集めることも効果的です。これにより、より広範な視点で企業について理解することができます。また、会社のIR資料やプレスリリースなど、公式な情報源も合わせて確認することで、企業の経営方針や将来の展望についても理解することができます。さらに、同業他社の口コミや評判と比較することで、その企業の特性や強み、弱みがより明確になるでしょう。
以上のポイントを押さえて、ブラック企業を見分けるための手助けにしてください。企業選びは慎重に行い、自分にとって最適な職場環境を見つけることが大切です。時間をかけてリサーチを行うことで、長期的に安心して働ける職場を見つけることができるでしょう。また、実際に入社後も、自分の健康やライフバランスに注意を払い、必要に応じて環境の改善を求めることが大切です。もし環境が改善されない場合は、転職も一つの選択肢として考え、より良い労働環境を追求することをためらわないようにしましょう。
転職会議ってどんなサイト?
転職会議とは転職のクチコミサイトみたいなサイトです。
転職ですること
- 自分の経験を会社のクチコミに書く
- 他の人が書いたクチコミが読めるようになる
- 求人を探せる
いろんな会社のクチコミ見放題
クチコミを1件登録すると39日間全てのクチコミが見放題にになります。クチコミを書くのがめんどくさい方は980円で39日間見放題になるプランも選択できます。
ブラック企業を排除した転職エージェントを利用する
これまでの記事を読んで
- ブラック企業の見分け方が難しい
- 他人の意見も参考にしたい
- 専門家の意見を聞きたい
のような要望があるかと思います。
そんな事を考えている方におすすめの転職エージェントがあります。
それはフリナビです。フリナビは事前にブラック企業を排除して求人を紹介してくれる転職エージェントです。
まとめ
「建設業の離職率が高くてひどい業界だ」みたいな意見はデータから見ると現状と違うように感じますね。
業界内に居る人の情報を聞いたり調べたりして見ましょう。
そうすれば正確な情報が手に入ってその後の仕事やあるいは転職に役立てることができるでしょう。
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