未経験から施工管理の仕事に挑戦するのは、想像を超える大変さを伴うことが多いです。私自身もその道を辿った一人です。このブログでは、未経験から施工管理に挑戦した私の経験を通して、どのような点で「きつい」と感じたのかを共有します。これから同じ道を選ぼうとしているあなたの参考になれば幸いです。
1. 長時間労働と不規則なスケジュール
施工管理でまず最初に感じた「きつさ」は、長時間労働でした。初めて現場に配属されたとき、朝5時には現場に到着し準備を始め、終了は夜9時を過ぎることも少なくありませんでした。休日も呼び出されることが多く、心身ともに休まる時間がほとんどありませんでした。最初の数ヶ月は疲労が常に伴い、体力の限界を痛感する日々でした。長時間労働に加え、不規則なスケジュールも体調管理を難しくさせます。急なスケジュール変更や予定外の対応が続くと、生活のリズムが乱れ、慢性的な疲労感に悩まされることも多々ありました。そういった厳しさに慣れるのは時間がかかりますが、少しずつ適応していくことで体調管理のコツも掴んでいけます。
2. 知識不足によるストレス
施工管理では、現場の状況を把握し、職人さんに指示を出す役割が求められます。しかし、未経験で入ったばかりの頃は建設の基本知識すら乏しく、専門用語や工程内容が理解できず悩むことが多々ありました。
例えば、「ラス張り」といった言葉を初めて聞いたとき、何のことか全くわからず戸惑いました。職人さんに質問するのも怖く、ただ頭を抱えるばかり。ある日、職人さんから「何も分かっていないのか？」と言われ、落ち込むこともありました。それ以来、参考書を読んだり、現場で少しずつ覚えていくことで、なんとか理解を深めるよう努力を重ねましたが、常に知識不足の不安と向き合っていました。特に、各工程ごとの詳細な手順や使用する資材について理解するのは一筋縄ではいきませんでした。それでも、現場で直接学んだ知識は自分の財産となり、少しずつですが職人さんからの信頼も得られるようになっていきました。
3. 多様なコミュニケーションの難しさ
施工管理の仕事では、職人さん、上司、クライアントなど多くの人々とコミュニケーションを取る必要があります。最初の現場では、職人さんにどう接して良いのか全くわからず、ただおどおどするばかりでした。
上司から「職人さんとの信頼関係が大事だ」とアドバイスを受け、コミュニケーションを取ることを決意。しかし、職人さんたちは経験豊富であり、その態度に圧倒されることもしばしば。自信を持って指示を出せず、結果的に信頼を得るのが難しいと感じることもありました。しかし、少しずつ現場で経験を積み重ねていくうちに、相手に敬意を示しつつも自分の意見をはっきり伝える力が身についてきました。さらに、上司やクライアントとも円滑にコミュニケーションを取るためには、状況に応じた柔軟な対応が求められます。上司には進捗を分かりやすく報告し、クライアントには信頼を得るための誠実な対応を心がけるなど、多面的なコミュニケーションスキルが求められました。このような努力を重ねることで、現場での信頼関係を築くことができるようになりました。
4. 失敗を恐れるプレッシャー
施工現場では安全が最優先です。一つのミスが大きな事故に繋がる可能性があるため、常に「失敗したらどうしよう」というプレッシャーを感じていました。ある日、資材の手配ミスで工事が遅れてしまい、上司から厳しい指摘を受けたことがありました。この経験を通して、自分の判断ミスが現場全体に与える影響の大きさを痛感し、それ以来、メモを取る習慣をつけて確認作業を徹底するようにしました。また、何か問題が発生するたびに、解決策を考えるだけでなく、同じミスを二度と繰り返さないための対策を講じることも重要です。その過程で自分の仕事に対する責任感が増し、少しずつプレッシャーをコントロールする術を身につけていきました。失敗を恐れすぎると萎縮してしまうこともあるため、ミスを防ぐためのプロセスをしっかりと整え、自信を持って業務に臨むことができるようになりました。
5. 肉体労働と精神的負荷
施工管理の仕事には、デスクワークだけでなく現場での肉体労働も含まれます。特に夏場の炎天下での巡回は厳しく、汗だくになりながら何度も現場を往復する必要がありました。ある日、足場で足を滑らせそうになったときは本当に怖い思いをし、それ以来安全対策の重要性を強く認識しました。また、冬場の寒さもまた過酷で、凍える中での巡回や作業は体力的に非常に厳しかったです。そうした肉体的な負荷だけでなく、精神的な負荷もまた大きなものでした。特に、現場でトラブルが発生した際の対応は精神的に非常に消耗するもので、夜中に突然の電話で呼び出されることも多々ありました。その度に「本当にこの仕事を続けられるのか」と自問することも少なくありませんでした。それでも、こうした困難を乗り越えることで、自分自身の成長を感じることができ、徐々に自信を持てるようになりました。また、精神的な負荷を軽減するためには、同僚や先輩との相談や情報共有も欠かせませんでした。周囲のサポートを得ながら進めることで、精神的な負担を和らげることができました。
まとめ
未経験から施工管理の職に就くと、長時間労働や知識不足、コミュニケーションの難しさ、失敗へのプレッシャーなど、様々な厳しさに直面します。しかし、この厳しさを乗り越えることで少しずつ成長し、現場で信頼される施工管理者へと変わっていけます。体力的にも精神的にもきつい日々が続くかもしれませんが、それでも得られる達成感や充実感は他には代えがたいものがあります。
このブログを読んで、これから施工管理の道を選ぼうとしている方々が少しでも現実的なイメージを持ち、心の準備をする助けになれば幸いです。苦労は多いですが、その分やりがいも大きい仕事です。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。そして、どんなに困難な状況でも、少しずつ自分のペースで前に進み続けることで、必ず道は開けていくはずです。あなたの挑戦を心から応援しています。
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