フルハーネス型の安全帯は今後使用しなければならない安全帯です。
今回は安全帯の構造や使用方法を解説して行きます。
現場で「ランヤードが絡まってる!」とか「D環がねじれてる!」とか注意されてもどれかわからなければ、直せなくて困ってしまいます。
建設現場でわからない言葉を使われ怒られると行った体験は幾度と無く経験してきました。
わからない言葉があると怒られますのでしっかり覚えて行きましょう。
高所作業でハーネスが必要な理由なのだ。
— フェネックを労災から守るアライさんBOT (@SaveFennecSafty) 2019年4月22日
2m以上の作業床では墜落防止措置が義務付けられているのだ。
腰巻きの安全帯は2022年1月から原則禁止になるから、それまでに新規格に適した装具を用意するのだ。
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フルハーネス安全帯の構造
フルハーネスの器具名称から知って行きましょう。
他人からの注意も名称がわかっていないとなかなか理解することができません。
一通り覚えておくかまた見返せるようにしましょう。
フルハーネス型は大きく分けてフルハーネスとランヤードに分けることができます。
フルハーネス
腰や肩、腿(もも)を支える部分で作業者の体に装着して落下時に支える装置をフルハーネスと言います。
フルハーネスは
・肩ベルト
・胸ベルト
・腿ベルト
・骨盤ベルト
から構成されます。
ランヤード
落下を制止して衝撃を吸収する性能を持ったベルトと取り付け設備をつなぐ装置をランヤードと言います。
・D環・・・フルハーネスとランヤードをつなぐ金具。体の前にあったり後ろにあったり用途によって違う。
・ショックアブソーバー・・・落下時の衝撃を吸収する装置。大きさによって落下時の衝撃が吸収できるが大きくなれば重い
・ロープ・・・フックまでのロープ。長さがを調節して使用する。
・フック・・・親綱にかけるためのフック
から構成されます。
ショックアブソーバー仕組み
ショックアブソーバーとはベルトが2枚縫製されているのが落下の衝撃で引き裂かれることにより墜落時の衝撃を緩和する機構です。
フルハーネスの種類
フルハーネスには色々な違いがあります。よく考えて自分に合う安全帯を購入しましょう。
腿ベルトV字型、腿ベルト水平型
腿ベルトにはV字型と水平型があります。
腿ベルトV字型は、宙吊り時に骨盤を包み込むように体を支える形状になっています。
腿ベルト水平型は、海外で立ち姿勢の作業に特化して使われています。
装着方法が正しければどちらも体への衝撃が少なくすみますので正しく装着しましょう。
ワンタッチバックルとパススルーバックル
ワンタッチバックルの方がパススルーバックルより装着が簡単です。
しかし器具分重くなるのでその辺りは好みで選ぶようにしましょう。
D環の位置
ランヤードを接続するD環の位置は背部に取り付けられているものが一般的です。
しかし胸部にも取り付けられているものがあります。これは梯子の昇降時にスライド器具など接続する場合は
胸部にある方が使いやすいので作業内容によって選択します。
まとめ
フルハーネスの器具を正しく使うためにも器具の説明や名称を正しく覚えましょう。
正しく装着しないと事故の原因になりかねないので使うときは注意して使いましょう。